※本記事は当事務所が実際に解決した事例をもとに作成しています。依頼者のプライバシー保護のため、氏名・年齢・具体的な状況等については一部変更を加えています。
相談前の状況(事件の概要・相談に至るまでの経緯)
相手方:ソープランド勤務の女性(20代)
トラブル内容:妊娠の報告、中絶費用および慰謝料の請求
Dさんは、特定のソープランド店に頻繁に通い、気に入った女性キャスト(相手方)を毎回指名していました。店外デートをするほどの親密な仲でしたが、Dさんに交際の意思はなく、あくまで「店と客」の関係と認識していました。
ある日、相手方から突然LINEで妊娠検査薬の画像が送られてきました。「あなたの子を妊娠した。産みたいけれど、仕事も辞めなきゃいけないし、これからの生活費や慰謝料として300万円を払ってほしい。誠意がないなら店や親に言う」
Dさんは避妊(コンドーム着用)をしていたつもりでしたが、一度だけ泥酔して記憶が曖昧な状態で行為に及んだことがあり、強く否定できませんでした。しかし、300万円という金額はあまりに高額であり、相手方が自分以外の客とも関係を持っている可能性も捨てきれず、どう対応すべきか悩み当事務所へ相談に来られました。
弁護士の対応と解決への流れ
①受任直後の介入と「冷静な対話環境」の構築
Dさんが最も恐れていたのは、相手方が感情的になり、Dさんの実家や職場、あるいはSNSで騒ぎ立てることでした。
そこで、受任後すぐに相手方へ連絡を入れ、「Dさんは誠意を持って話し合うつもりがある。ただし、法的に適正な解決を図るため、今後は全て弁護士を通してほしい」と伝えました。これにより、Dさんへの直接の督促や脅迫まがいの連絡を即座にストップさせました。
②医療証拠の精査と「認知」の留保
相手方は妊娠の事実を盾に金銭を要求してきましたが、こちらは以下の点を冷静に指摘しました。
- 客観的証拠の提出要求:市販の検査薬の写真だけでは不十分であり、医療機関の診断書(妊娠週数がわかるエコー写真等)の提出を求めました。
- 父性の不確定性:相手方が風俗店で勤務している以上、Dさん以外の男性とも性的接触がある可能性が高く、現段階でDさんの子と断定することはできない旨を主張しました。
この交渉により、「もし本当に出産するなら、生まれた後にDNA鑑定を行い、親子関係が確定してから養育費等の議論をする」という方針を相手方に納得させました。
③解決金での早期決着
その後、相手方から「やはり今回は中絶する」との連絡がありました。これに伴い、請求内容は「中絶手術費用」と「術後の休業補償」に変わりましたが、相手方は依然として高額な慰謝料(精神的苦痛)を上乗せして請求してきました。
これに対し、以下の反論を行いました。
- 婚約破棄ではない:二人は交際しておらず、ましてや婚約関係にもないため、高額な婚約破棄慰謝料は発生しないこと。
- 合意の上での行為:風俗店(あるいはそれに準ずる関係)での行為であり、Dさんのみが一方的に責任を負うものではないこと。
粘り強い交渉の結果、最終的にDさんが「手術費用の一部と見舞金」として名目を限定し、総額20万円を支払うことで合意に至りました。
解決結果と弁護士のコメント
解決期間:約3週間
合意内容:金銭の支払いと引き換えに、今後一切の請求を行わない(清算条項)、および口外禁止(守秘義務)を確約
担当弁護士のコメント
風俗嬢やセフレ関係にある女性からの「妊娠報告」は、男性にとって非常にデリケートかつ恐怖を伴うトラブルです。「自分の子かもしれない」という負い目から、言われるがままに高額な金銭を支払ってしまうケースが散見されます。しかし、焦って現金を渡してしまうと、後から「やはり産む」と言われたり、「体が不調だ」と追加請求を受けたりする泥沼に陥るリスクがあります。
重要なのは、「本当に妊娠しているのか(診断書)」「いつ妊娠したのか(週数の確認)」「本当に自分の子なのか(排他性の確認)」を一つずつ冷静に検証することです。弁護士が介入することで、感情論を排し、法的に妥当な金額(手術費用の折半など)で冷静に解決を図ることができます。
「相手が店や会社にバラすと騒いでいる」「高額な慰謝料を請求されている」という場合は、個人の判断で動く前に、まずは専門家である弁護士にご相談ください。あなたの生活を守るための最適な一手をご提案します。
風俗店での妊娠トラブルの対処法について詳しくは「風俗嬢を妊娠させた客は必見!今すぐすべき3つの対処法と注意点」で解説しています。
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