交通事故に遭ったら「いつになったら解決できるのか?」「今後どんな流れで話が進んでいくのか?」「示談交渉はいつ始めるの?」などいろいろ不安になるものです。
今回は、交通事故の解決までの流れや期間の目安をご紹介します。
目次
1.交通事故の解決までの流れ
交通事故の解決までの流れは、物損事故と人身事故で異なります。
1-1.物損事故
- 自動車の修理見積もりを出す
まずは故障した自動車を修理工場等に持ち込み、修理見積もりを出してもらいます。 - 示談交渉
見積金額が確定したら、相手の保険会社と示談交渉を行い、損害額や過失割合を決めます。 - 解決
示談が成立したら示談書を作成し、相手の保険会社から示談金の支払いを受けます。
1-2. 人身事故
- 治療
人身事故の場合、まずはしっかり治療を行う必要があります。適切な治療期間を選択し、早期に打ち切ったりせず最後まで通院を継続しましょう。 - 完治あるいは症状固定
通院は、完治か症状固定するまで継続します。症状固定とは、それ以上治療をしても症状が改善しなくなった状態です。症状固定したときに残っている症状があれば後遺障害として認定される可能性があります。 - 後遺障害認定
症状固定時に何らかの後遺症が残っていたら、後遺障害等級認定を受けます。正式に後遺障害と認められたら、1~14級のいずれかの「等級」をつけてもらえます。 - 示談交渉
後遺障害等級認定が終わったら、相手の保険会社と示談交渉を行います。どのような損害が発生しているのか、損害額はいくらが妥当か、過失割合などを話し合って決定します。 - 解決
示談が成立したら示談書を作成し、相手の保険会社から示談金の支払いを受けて解決となります。
1-3. 訴訟やADRについて
物損事故でも人身事故でも、話し合いでは解決できなければ訴訟や「交通事故紛争処理センター」などのADRを使って解決する必要があります。
2.解決までの期間の目安
解決までの期間の目安は、物損事故の場合には1~2か月程度、人身事故の場合には半年以上はかかります。人身事故では治療が終わってからしか示談を開始できないので、治療期間が長引けばその分解決に日数がかかるのです。だからといって治療を途中で打ち切ると慰謝料などを減額されて不利益を受けるので、治療は日数をかけてもきっちり最後まで続けましょう。
また訴訟になると、さらに半年程度は期間が延びます。
交通事故の大まかな流れと期間は以上のとおりですが、詳細はケースごとに異なります。不安があるなら、まずは弁護士までご相談ください。