交通事故や痴漢行為など、何らかのトラブルを引き起こし、相手から多額の損害賠償請求をされるケースがあります。
このようなとき、こちらは「加害者」の立場になるのでそこにつけこまれ、相手から不当に高額に過ぎる金銭を要求されることがあるので、注意が必要です。
今回は、不当に高額な金銭を請求されたときに弁護士に依頼する必要性をご説明します。
1.損害賠償すべき範囲は決まっている
交通事故や暴行事件などを起こして相手に怪我をさせてしまった場合や痴漢行為をしてしまった場合などには、慰謝料やその他の賠償金を支払うべき義務が発生するものです。
ただ、損害賠償の金額は、発生した損害に見合ったものとなります。
慰謝料の金額にも相場があるので、たとえば通常の痴漢のケースで何百万円もの慰謝料が発生することはありません。治療費についても、その治療に必要な相当な金額を払えば済みます。
ところが、相手によっては不当に高額な損害賠償を求めてくるケースがあります。そのようなとき、「支払いに応じなければ家族や勤務先にバラす」などと言って脅してくることも多いので、おびえて支払ってしまわれる方がおられます。
2.不当請求を受けたときの対応方法
このように何らかの形で加害者となっていて賠償責任がある場合こそ、弁護士のサポートを受ける必要性が高いです。
加害者であっても必要以上の賠償金を支払う義務はありません。相手の要求が過大であれば、適正な範囲に減額させる必要があります。
また、被害者であるからといって何をしてもよいわけではありません。脅迫や恐喝に該当する行為があれば、こちらが被害者となり、相手を処罰してもらうこともできますし、こちらから相手に慰謝料請求することも可能となります。
弁護士が介入すれば、損害賠償金額を適正な範囲に抑えることができますし、相手による不当な要求を退けることも可能です。相手が悪質な場合には、刑事告訴をして刑事罰を与えることも可能です。
不当請求をされているときに、無理に自分で解決しようとすると、かえってトラブルが大きくなるものです。「加害者だから何を言われても仕方が無い」とあきらめることなく、まずは一度、専門家である弁護士までご相談下さい。