- 職場で仲間はずれにされている…これってパワハラに該当するの?
- 上司が個人的なSNSに絡んできて困っている…こんな場合でもパワハラになる?
- 上司からの食事の誘いを断ったら降格された…こういうときもセクハラになる?
- どういったケースでパワハラやセクハラになるのか、知りたい
パワハラやセクハラ被害に遭ったら加害者や会社に慰謝料請求(損害賠償請求)できる可能性がありますが、そもそもどういったケースがパワハラやセクハラになるのでしょうか?
以下にて弁護士が解説します。
目次
1.パワハラの6種類の分類
パワハラとは、職務上の優位性を利用して、業務に適正な範囲を超えて身体的精神的
な苦痛を与えたり職場環境を悪化させたりする行為です。
パワハラには、以下の6種類の分類があります。
- 身体的な攻撃
相手に殴る蹴るの暴行を加えたり胸ぐらをつかんだり押し倒したり、ケガをさせたりする行為です。 - 精神的な攻撃
暴言を吐いたり脅迫したり、名誉毀損的な発言をしたりする行為です。 - 人間関係からの切り離し
無視したり仲間外れにしたりすることです。 - 過大な要求
業務の範囲を超えて明らかに不要なことや、できるはずのない過大な質量の仕事を強制したり、あるいは仕事を妨害したりすることです。 - 過小な要求
合理性なく、本人のスキルや経験とかけ離れた簡単な仕事のみを命じたり仕事を与えなかったりすることです。 - 個の侵害¨C5Cプライベートに過度に立ち入る行為です。SNSへの干渉も含みます。
2.セクハラにあたるケース
セクハラとは、職場における性的な言動に対する被害者の反応によって不利益処分をしたり、性的言動によって被害者の職場環境が悪化して業務に支障を発生させたりすることです。
セクハラには「対価型セクハラ」と「環境型セクハラ」があります。
1 対価型セクハラ
本人がセクハラ行為を拒絶したために不利益処分を行うことです。たとえば上司が部下の女性をデートやホテルに誘ったけれど、部下が拒絶したら降格された場合などが該当します。
2 環境型セクハラ
性的な言動によって本人の職場環境が害されるケースです。以下の3つに分類されます。
- 視覚型
職場に性的なポスターを貼ったり本を置いたり性的な画像をスクリーンセーバーに使ったりして、被害者に見せつけるケースなどです。 - 発信型
性的な発言を行ったり噂を流したりすることです。 - 身体接触型
お尻や胸などを触ったり、不必要にボディタッチしたりする場合です。
上記のようなケースでは、パワハラやセクハラ被害を受けていると言え、慰謝料請求できる可能性があります。心当たりがありましたら、泣き寝入りせずに弁護士までご相談ください。