メンズエステで知り合った女性との関係を理由に「家族と会社にばらす」と300万円を恐喝された男性の解決事例です。金銭を渡す約束の前日にご相談いただき、弁護士の介入によって一切支払うことなく恐喝を断ち切った経緯を紹介します。

※本記事は当事務所が実際に解決した事例をもとに作成しています。依頼者のプライバシー保護のため、氏名・年齢・具体的な状況等については一部変更を加えています。

事案の概要(ご相談前の状況)

「ばらされたくなければ300万円払え」という恐喝被害

依頼者(既婚男性・会社員)は、メンズエステで知り合った女性と約4年間にわたり、店外で週1回程度会う関係を続けていました。

ある日、その女性の関係者を名乗る男から突然、「金を払わなければ家族と会社にばらす」と告げられ、300万円を要求されました。相手はホテルから依頼者と女性が一緒に出てくるところを写真に撮っており、さらに依頼者の本名(漢字表記まで)、勤務先、自宅住所まで把握していました。自宅については尾行をほのめかす発言もあり、周到に準備されたうえでの恐喝であることがうかがえる状況でした。

家族にも会社にも絶対に知られたくない依頼者は、「今回の要求で済むのであれば払ってしまおう」とまで思い詰め、金銭を渡す約束の前日に、藁にもすがる思いで当事務所に問い合わせをされました。

弁護士の対応と解決への流れ

支払い前日の介入で恐喝を遮断

問い合わせを受け、即日中に連絡を取り、翌日の支払い約束前に来所面談を設定しました。面談では、要求に応じて一度支払ってしまえば「支払う人間」と認識され、要求が繰り返される可能性が高いこと、本件は恐喝にあたる犯罪行為であり、支払いではなく法的対応によって断ち切るべきであることを説明し、支払いを中止する方針を固めました。

受任後、直ちに受任通知書を作成しました。相手方の男には直接の連絡手段がなかったため、依頼者から女性側へLINEで受任通知を送付する方法をとり、弁護士が介入したこと、要求には一切応じないこと、今後の連絡は当事務所が窓口となることを相手方に明確に伝えました。通知の送付と既読を確認した後、依頼者にはLINE・SNS・電話のすべてで相手方をブロックしてもらい、接触経路を遮断しました。

その後は、相手方の出方を静観する方針をとり、当事務所が定期的に依頼者へ架電して状況を確認しました。弁護士介入後、相手方からの連絡や接触は一切なく、写真の暴露などの報復行為も発生しませんでした。一定期間にわたり相手方からの接触がないことを確認したうえで、事件は終結となりました。

解決結果と弁護士のコメント

解決内容―300万円の恐喝要求を1円も支払わずに解決

請求額300万円

➡

解決金額0円

  • 300万円の恐喝要求に対し、1円も支払うことなく解決
  • 弁護士名義の受任通知と接触経路の遮断により、相手方からの要求・連絡を完全に停止
  • 懸念された家族・会社への暴露も発生せず、一定期間の経過確認を経て終結

担当弁護士からのコメント―「ばらす」と脅されたら、支払う前に弁護士へ

「ばらされたくなければ金を払え」という要求は、典型的な恐喝であり、重大な犯罪行為です。しかし、後ろめたさを抱える立場の方ほど「払えば終わるなら」と考えてしまいがちです。実際には、一度支払いに応じると要求がエスカレートし、繰り返し金銭を搾り取られるケースが少なくありません。本件の依頼者も支払いの前日まで追い込まれていましたが、支払う直前に踏みとどまってご相談いただけたことが、解決の分かれ目になりました。

この種の恐喝は、相手も違法行為であることを認識しているため、弁護士が介入し「要求には応じない」「しかるべき法的措置をとる」という姿勢を明確に示すと、それ以上の行動に出られなくなることが多いのが実情です。本件でも、受任通知の送付を境に相手方からの接触は完全に途絶えました。

秘密を握られていると、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまいがちですが、支払ってしまう前にできることは必ずあります。「ばらすと脅されてお金を要求されている」という方は、要求に応じる前に、一刻も早くご相談ください。