- 相手から「独身」と聞いていたのに嘘だった!慰謝料はどのくらい請求できるのか?
- 貞操権侵害の慰謝料が高額になるケースとは?
- 相手から独身と言われて騙されていたとき、どうやって慰謝料請求を進めたら良いの?
この記事では、貞操権侵害の慰謝料相場と損害賠償請求の方法をご紹介します。
1.貞操権侵害の慰謝料相場
貞操権侵害とは、相手の性的な純潔を不当に犯すことです。本当は結婚しているのに「独身」と言って相手を騙し、男女関係になるケースが典型例です。貞操権を侵害すると、不法行為が成立して慰謝料が発生します。
貞操権侵害の慰謝料の相場は、数十万~300万円程度です。
実際に慰謝料(損害賠償)請求をしたときに認められる金額は、ケースによって大きく異なります。
2.貞操権侵害の慰謝料の計算方法は?
慰謝料とは目に見えない精神的苦痛に対する損害賠償金ですから、明確な計算式などはありませんが、貞操権侵害の慰謝料は、以下のような事情があると高額になります。
- 被害者の年齢が低い
- 被害者がうつ病などの精神病になった
- 騙した態様が悪質
- 加害者が被害者から借金をしていた
- 交際期間が長い
- 肉体関係を持った回数が多い
上記のような事情があると慰謝料が増額されやすいので、相手に損害賠償請求するときには該当する事情がないか、しっかり検討することが大切です。
3.貞操権侵害の慰謝料請求方法
3-1.相手に慰謝料請求する
貞操権侵害を理由に慰謝料請求するとき、書面で送って相手の妻にみられると、あなたの方が相手の妻から慰謝料請求されるおそれがあります。
まずは口頭で請求してみて、相手が対応しない場合には内容証明郵便などを利用しましょう。自宅に送ると相手の妻にみられてしまう場合、職場に送るのも1つの方法です。
3-2.話合いをする
相手に慰謝料請求の通知を送ったら、慰謝料の金額や支払方法について話合いをします。
3-3.合意書を作成する
合意ができたら慰謝料に関する合意書を作成すべきですが、やはり相手の妻に見られると慰謝料請求されるリスクが高まります。そこで、なるべく相手には渡さないようにするのが良いでしょう。相手に交付する場合にも、妻に見つからないように隠させるなど、クギをさすべきです。
3-4.裁判をする
相手が任意の話合いによっては慰謝料を支払わない場合、裁判で責任追及するしかありません。
ただ裁判をすると、裁判所から相手に呼び出し状などが届いてしまい、妻に感づかれるリスクも高くなります。
貞操権侵害で、相手の妻からの慰謝料請求を避けながら相手に適正な慰謝料を支払わせるのは簡単なことではありません。不利益を避けつつ適正な慰謝料を受けとるため、弁護士までご相談下さい。