メンズエステを利用した後、キャストから「妊娠した」と告げられ、中絶費用の支払いを求められた男性からのご相談です。弁護士が交渉窓口となり、診断書等の資料を確認したうえで、合意書の締結によって解決した経緯を紹介します。

※本記事は当事務所が実際に解決した事例をもとに作成しています。依頼者のプライバシー保護のため、氏名・年齢・具体的な状況等については一部変更を加えています。

事案の概要(ご相談前の状況)

メンズエステのキャストから中絶費用十数万円を請求される

依頼者は、メンズエステを利用した際、キャストから提案を受けてオプションのサービスを受けました。その場で特段の金銭を請求されることはなく、その後しばらくは連絡もない状態が続いていました。

ところが約2週間後、キャストから突然「妊娠した」との連絡があり、中絶費用や診断書の取得費用として十数万円の支払いを求められました。併せて「外で会えないか」と直接の面会も求められています。

依頼者としては、本当に妊娠しているのか客観的に確かめるすべがなく、自分にどこまで支払い義務があるのかも分かりません。かといって連絡を無視すれば事態が悪化するかもしれず、個人間でやり取りを続ければ面会や追加の支払いを求められて請求が膨らんでいくのではないかという不安もありました。どう対応してよいか判断がつかず、当事務所にご相談されました。

弁護士の対応と解決への流れ

弁護士が交渉窓口となり診断書の確認と合意書締結へ

ご相談を受けた当日に受任し、直ちに弁護士が依頼者の代理人として相手方との連絡窓口となりました。これにより、依頼者と相手方が直接やり取りをする状態を解消し、依頼者が相手方からの連絡に一人で対応し続ける負担をなくしています。

そのうえで、相手方に対しては、請求の前提となる妊娠の事実を確認できる資料として、医師の診断書の提出を求めました。金銭の支払いを検討するのは、客観的な資料により事実関係を確認してからという方針です。相手方からは診断書等の資料の提出があり、内容を確認したうえで、支払いの要否と金額について交渉を進めました。

交渉の結果、解決金として5万円を支払う内容で合意に至り、双方で合意書を取り交わしました。合意書の締結、解決金の支払い、関係書類の返還までを書面で確定させ、ご相談から約2週間で解決しています。

解決結果と弁護士のコメント

解決内容

  • 十数万円の請求に対し、解決金5万円の支払いで合意
  • 妊娠の事実について診断書等の客観的な資料を確認したうえで解決
  • 合意書を締結し、解決内容を書面で確定
  • 依頼者が相手方と直接やり取りする負担を解消
  • ご相談から約2週間のスピード解決

中絶費用を請求されたときの対応

メンズエステや風俗店の利用をきっかけに、キャストから妊娠や中絶費用に関する金銭の請求を受けるトラブルは少なくありません。店舗を介さない個人間のやり取りとして連絡が来ることも多く、誰にも相談できないまま一人で対応を迫られてしまうケースが目立ちます。

このような請求を受けた場合にまず重要なのは、妊娠の事実や経緯を客観的な資料で確認することです。診断書等を確認しないまま言われるがままに支払いに応じてしまうと、適正な範囲を超える支払いをしてしまったり、一度支払ったことをきっかけにその後も追加の請求が続いたりするおそれがあります。

一方で、請求をすべて無視してしまうと、かえって相手方の態度が硬化し、紛争が大きくなる場合もあります。事実関係を確認したうえで、支払うべきものがあるのであれば、金額や条件を明確にした合意書を取り交わして解決することで、後日の再請求を防げる場合があります。

また、当事者同士で直接やり取りを続けると、感情的な対立から交渉がこじれたり、面会を求められるなどして請求額が増えたりすることもあります。弁護士が窓口となることで、依頼者が相手方と直接対峙することなく、冷静に、書面に基づいた確実な解決を図ることができる場合があります。

本件のように、早期にご相談いただければ、短期間で解決できるケースも少なくありません。同じようなお悩みを抱えている方は、お一人で抱え込まず、早めに当事務所までご相談ください。