誹謗中傷記事を投稿した相手を特定したい

  • 5ちゃんねるで個人攻撃を受けた。相手を許せないのでどこの誰か特定したい
  • ツイッターでひどい嫌がらせをしてきた人がいる。相手が匿名なので特定したい
  • ネットで誹謗中傷を受けたので、誰が書き込んだか調べたい

ネットで誹謗中傷されたとき、相手は匿名のハンドルネームやアカウント名を使っているのでどこの誰だかわからないケースが多いものです。

以下で、ネット投稿者を特定する方法を解説します。

目次

1.サイト管理者からIPアドレスやタイムスタンプの開示を受ける

投稿者を特定するときには、まずは誹謗中傷の投稿が行われたサイトの管理者から情報提供を受ける必要があります。

ただサイトの管理者も、投稿者の個人情報までは把握しておらず「IPアドレス」または「タイムスタンプ」と呼ばれる情報しか持っていないのが通常です。

そこでまずはこれらの開示を受けます。

任意に開示を受けられない場合には、裁判所で仮処分を申し立てて、命令によって開示させる必要があります。

2.相手のプロバイダを特定する

サイト管理者から投稿者のIPアドレスやタイムスタンプが開示されたら、その情報を使って犯人が利用しているプロバイダや通信会社(ドコモなど)を特定します。

3.ログ保存の仮処分を行う

次に、判明したプロバイダに対して犯人に関する発信者情報開示請求を行います。

ただし、開示請求の手続きには時間がかかるため、その間に犯人に関するログを消去されて特定困難になるおそれがあります。プロバイダや通信会社はログを3~6か月程度で消去してしまうからです。

そこで個人情報開示請求を行う前に、裁判所で「ログ保存の仮処分」を行い、ログを消去できない状態にします。

4.相手の個人情報の開示請求をする

ログを保存できたら、プロバイダや通信会社に対して相手の個人情報の開示を求めます。

まずは任意でプロバイダなどに開示請求を行います。任意で開示を受けられない場合には裁判所で「発信者情報開示請求訴訟」という裁判を起こします。

裁判所から開示命令の判決が出たら、プロバイダや通信会社から、犯人についての以下の個人情報が開示されます。

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス

5.犯人特定にかかる期間

弁護士に依頼してから誹謗中傷の犯人の情報を特定できるまでの平均的な期間は、8か月程度です。

ネット誹謗中傷被害を受けたら、記事を削除するだけではなく、犯人を特定して慰謝料請求等の然るべき対処をとっておくべきです。そうすることで、再発防止につながります。

悪質な誹謗中傷にお困りであれば、お早めに弁護士までご相談下さい。

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